かけ算の筆算は、分配法則を利用しています。
2桁同士のかけ算で、分配法則の利用を見てみます。
“32 x 47″という計算を分配法則を使用して計算します。
32 x 47 = 32 x (40 + 7)
= 32 x 40 + 32 x 7
= 1280 + 224
= 1504
このように、”47″をいっぺんに計算せず、”40″と”7″、それぞれと掛けた後に足し合わせることで、分解して計算することができます。
筆算は、この分配法則を利用していることを、以前見てきました。
“32 x 47″を筆算の形で書くと、下記の通りです。
32
x 47
筆算の手順はまず、上段の”32″と下段”47″の一の位の”7″を掛ける計算をします。(32 x 7)
答えは”224″。これを線の下1行目に書きます。
32
x 47
224
次に、上段の”32″と下段”47″の十の位の”4″を掛ける計算をします。(32 x $4)
答えは”128″。これを線の下2行目に書きますが、1行目より1桁左に書きます。
32
x 47
224
128
左に1つずらして書くのは、ずらしたところに”0″が隠れているからです!
分配法則では、”40″を掛けていましたが、筆算ではこれを省略して、”4″を掛けたので、結果は”0″を省略した分、左に1つずらして書くのです!
そして、一の位を掛けた数字の”224″と”128″を一つ左にずらした実質”1280″を足します。
32
x 47
224
128_
1504
答えは”1504″!
2桁同士の筆算で、分配法則がどのように利用されているかを見てきましたが、3桁同士の掛け算でも同じ!
筆算をする時に、「分配法則を利用している」ということを意識はしていなくても、実は分配法則を利用していたのです!
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