通常、割り算をすると、数は小さくなります。
例えば、“6 ÷ 2“の答えは“3”、割られる前の“6”より答えの”3″は小さくなります。
ところが数を小数で割ると、答えの数が割られる前の数より大きくなります。
なぜでしょう?
実際の状況に計算を当てはめて考えると分かりやすくなります。
例えば、“6“という数字を“6メートルのリボン“と考えます。
このリボンを「“0.5メートル“の長さに切ると何本できるか」を見ていきましょう。
計算式は、“6 ÷ 0.5“で、その答えは“12“です。
つまり、“6メートルのリボンを0.5メートルの長さずつ切っていくと、12本のリボンができる“ということになります。
このように、計算式をわかりやすく実際の状況に当てはめて考えるとわかりやすくなります。
割り算には2つの考え方があるそうです。
それが”等分除”と”包含除”です。
“6 ÷ 2“の計算式で考えてみましょう。
まず、”等分除”の考え方です。
“等分除”は、“6を2等分するといくつになる?“という考え方です。
よくイメージされる割り算の考え方だと思います。
そしてもう1つの”包含除”が、先ほどリボンを切る例で見てきた考え方です。
“6の中に2は何個ある?“という考え方です。
「なぜ割り算なのに答えが大きくなるの?」という疑問は、”等分除”のイメージだけを持っていると起きやすくなるかもしれません。
“6 ÷ 0.5 = 12″の例で見たように、「”6メートル”のリボンを”0.5メートル”ずつ切ると”12個”になる」と考えると、”0.5メートル”と”12個”は示している意味が全く違うので、”12個”の方が”0.5メートル”より数のうえで大きくても、なんら不思議ではないことがわかります。
「なぜだろう?」と思ったときは、”身近な例で考えてみる”ということが大切そうです。
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