東京オリンピック開会式でなぜイギリスだけ漢名の「英国」?

一般

東京オリンピック2020は、オリンピック史上初めての延期を経て、2021年7月23日に開催されました。
各国代表団は、それぞれの国名を日本語表記したプラカードを先頭に続々と入場しました。入場順は、ギリシャ、アメリカ、フランスそして日本を除いて、日本語表記での五十音順で入場しました。
ギリシャはオリンピック発祥の地として敬意を払われ、毎大会、各国代表団に先んじて入場することが通例となっており、アメリカは2028年のロサンゼルス大会の開催地として、フランスは次回2024年のパリ大会の開催地としてそれぞれ最後から3番目と2番目の入場となりました。日本は開催国として最後の入場でした。

各国の代表団の日本語表記を見ていて、ふと不思議に思いました。
「イギリス選手団の時は、英国と書いてあったのに、アメリカもフランスもドイツもカタカナ表記だった?なぜイギリスだけ漢字名なんだ?」

イギリスの正式名称は「英国」

外務省のHPをのぞいてみると、いわゆる「イギリス」の名称は「英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)」と記載されています。それに対して、アメリカの名称は「アメリカ合衆国」。

つまり、国会答弁でよく使われる「米国」という呼称は通称だけど、「英国」は正式名称、ということのようです。
なんだかおもしろいけど、「イギリス」という言葉がややこしくしているのでしょうね。

じゃあ「イギリス」って呼称はなに?
これはポルトガル語でイングランドという意味の「イングレス」が日本語訛りで「イギリス」に変化したそうです(参考サイト「東京都立図書館」)。イングランドの意味だったはずなのに、連合王国全体の意味に拡大したみたいですね。

カタカナ語として日本語化した言葉が本来の意味から変化するのはよくある話ですね。

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