警察には”巡査”や”警部”など階級があります。
これは、”○○課長”や”○○部長”と言った役職とは別につきます。
普通の会社でも、”課長”や”部長”のポジションとは別に”職級”と言うものがありますので、そちらに近いのかもしれません。(「部長職には○級以上の人がなれる」とか役職ごとにある程度の職級が必要だったりします)
階級制の組織としては他に軍隊があります。
”小隊長”や”中隊長”と言う役職とは別に”曹長”や”少尉”、”大佐”などですね。
では、警察にはどんな役職があるのでしょう。
1. 巡査
警察官の入り口となる階級です。
交番勤務やパトロールなど、市民に身近な階級と言えるかもしれません。
2. 巡査長
一定の経験を積んだ巡査に与えられる称号で、実は階級の一つではないそうです。
“巡査長”とはいえ、階級の上では”1″と同じ”巡査”だとか。
3. 巡査部長
巡査より1つ上の階級で、パトカー隊や交番勤務などでリーダー格となるような存在だとか。
4. 警部補
現場のリーダー的存在。(捜査班の班長や交番の統括など)
ノンキャリアの方で、この階級まで上がることができるのは、約10%しかいないのだとか。
警察官にはノンキャリア組とキャリア組があります。
警察官を目指すには、国家公務員試験に合格する必要がありますが、その合格した国家公務員試験の種類がノンキャリア組とキャリア組では違うのです。
そして、ノンキャリア組ではなれる方が約10%しか上がることができない地位の高い階級ですが、キャリア組ではスタートの階級。。。
警察官になった瞬間”警部補”ということです!しかも、すぐに次の階級”警部”に昇進する流れだとか。
つまりノンキャリアのベテラン階級と、警察官になって何の経験もない状態で最初の階級が一緒!
キャリア組の方がいかに別格かということがよくわかります。
5. 警部
警察署の係長クラスや機動隊の中隊長クラスの階級。
ノンキャリア組の方は昇進試験の合格で慣れるチャンスがあります。
キャリア組はスタートした警部補からほどなく、20代半ばになると昇進するのだとか。
6. 警視
中規模の警察署の署長や副署長、または課長クラスの階級。
ノンキャリア組でここまで出世するのは、エリート。
一方、キャリア組では30歳前後で昇進。
7. 警視正
大規模な警察署の署長や警察本部の課長クラスの階級。
ノンキャリア組の方々にとっては、最高到達点とされる階級だそうです。
警視庁の捜査一課長もこの階級の方が就任される役職だそうです。
8. 警視長
東京を管轄する”警視庁”と同じ音ですが、漢字違いで階級の一つです。
都道府県警の部長クラスの階級(刑事部長や警務部長など)。
警察庁では課長クラスの階級。
キャリア組の方々では、30代〜40代で就くそうです。
一方、ノンキャリア組ではなることがめずらしい階級だそうです。(先ほど、”7. 警視正”でキャリア組の最高到達点は警視正と紹介しましたね)
9. 警視監
都道府県警察本部のトップ(警察本部長)や、警察庁の局長クラスの階級。
キャリア組で40代〜50代で就くそうです。
10. 警視総監
警視庁のトップの階級で、日本全国の警察の中で最高位に位置する階級です。
それもそのはず、この階級は定員は一人だけ!
東京都を管轄する警視庁のトップのみこの階級で、各道府県の警察本部には、この階級に相当する階級はないとのこと。
“警視庁”がいかに警察の中で特別なのかがわかる一例ですね。
”警視庁”という名前も、各道府県を管轄する警察組織が”〇〇県警(府警・道警)”というのに対して特別な名称です。(本来なら”東京都警”と呼ばれるべき存在)
ちなみにこの記事を書いている2025年3月時点の警視総監は第100代警視総監の迫田 裕治さん。
2025年1月28日就任だそうです。
調べたこのタイミングでたまたま切り目の第100代でした。
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