小数点は移動して計算する

算数・数学

小数点のある計算では、小数点を移動させてから計算した方がやりやすいです。
例えば、”700 x 0.09″という計算を考えてみます。

“700 x 0.09″をそのまま計算すると、”6300”の数字を求めた後に、”0”を2つ外す必要があります。
しかし、先に”0”の計算をして、”7 x 9”の形にしてから計算をした方がスムーズに“63”の答えを出すことができます。

小数点の移動は、左側の数(上記の計算式では“700” )と右側の数(上記の計算式では“0.09“)の小数点を反対方向にずらして行います。

“700 x 0.09”の例で言えば、まず、”700”の一の位の“0”の右側に小数点が隠れていると考えます。
つまり、“700“は“700.0“のことだと考えましょう。小数点以下は“0”なので、書く必要がないので、小数点と小数点以下は書かれていないのです。

“700.”の小数点を左側に2つずらします。
もう1つの数字、“0.09“の小数点は逆に右側に2つずらします。

その結果、計算式は“7 x 9”になります。
これは、“0.09“に“100”をかけて、”700”を“100“で割ったことでこのような形となります。

同じ式の中で、“100“をかけて、“100”を割っても答えは同じです。
なので、答えは変わらず、計算しやすい形に直すことができるのです。

掛け算は、数字と数字の小数点を逆の方向に移動させました。
割り算ではどうなるでしょう。

割り算を同じように計算しやすい形に直すときは、小数点は同じ方向に動くので注意が必要です。
例えば、“34 ÷ 0.02”を考えてみましょう。

このままでは計算しにくいので、”0.02”に”100”を掛けて“2”とします。
割る数に“100“を掛けたので、割られる数にも“100“を掛けます。

“34”に“100”を掛けると、“3400”となります。
“3400 ÷ 2“となります。

“34 ÷ 0.02”のように、小数点を含む式より計算しやすいのではないでしょうか。
掛け算の時は、同じ式の中で、“100”を掛けて“100”を割っても答えは変わらないという考え方で、小数点を逆の方向に動かしました。

割り算の場合は、「割られる数と割る数に、同じ数を掛けても割っても答えは同じ」という考え方で、両方の数字に“100“を掛けて、「同じ方向」に小数点を動かしました。

つまり、“1 ÷ 1”も”100 ÷ 100”も答えは同じ“1”ということです。

・掛け算の小数点は左右逆に移動させる。
・割り算の小数点は同じ方向に移動させる。

ということです。

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