ラッキーセブンはなぜ「7」?

一般

数字の「7」と言えば「ラッキーセブン」、幸運の番号と言われます。
野球でも7回の攻撃前、それぞれのチームのファンが応援歌を合唱するなど特別なイニングとして扱われます。パチスロでも「7」を3つ揃えると大当たり。まさにラッキーナンバー。

ではなぜ6でも8でもなく、「7」であるのでしょうか。

きっかけは野球の試合?

ラッキーセブンの語源は野球が起源とする説が有力なようです。広辞苑にも「この回を幸運の回とし、得点を期待することからいう」という説明がされ、野球用語として扱われています。

一説には、優勝がかかる大リーグの試合で奇跡の逆転ホームランがあり、それが7回に起きたことから「lucky seventh」と呼ばれるようになったとされているようです。
この言葉は日本に伝わり、現在でも私たちは「ラッキーセブン」と使用しています。

野球の7回は逆転が起きやすい?

昔の野球の試合は、一人の投手が全てのイニングを投げ切る「完投」を前提としていました。疲れが見え始める終盤の7回は鬼門となるかもしれません。8回や9回はゴール(試合終了)が見え気力を振り絞ることができますが、7回はまだ終盤の序盤、7回を含めてまだ3イニングを残しています。

そこまでの試合展開にもよりますが、攻撃側の打者も4巡目を迎える頃で、同一投手の投球に慣れ始めているでしょう。序盤より球威が落ちてきていれば尚更打ちやすくなります。

また終盤に差し掛かると、攻撃側も代打をどんどん惜しげもなく出せる環境でもあります。
逆転が起きやすい状況はあったかもしれません。

完投が少ない今は?

投手の分業制が進んだ現在の野球ではどうでしょう。
7回は、セットアッパーが登板する8回、クローザーが登板する9回に繋げる前の最後のイニング。
「ここら辺で最低でも同点には追いつきたい」というのが攻撃側の心情でしょう。
クローザーを含めて強力な投手が3人居れば、終盤のリードを守る上で盤石な体制となります。

優勝を争うチームにはかつてのJFK(*)のように強力なリリーフが3人必要になってくるのでしょう。セットアッパーが2人にクローザーが1人、それぞれが7回以降の1イニングをリードを守り切る可能性は高くなるでしょう。

*JFK: 2005年シーズン頃、阪神タイガースで終盤を任せられた3人の投手(ジェフ・ウィリアムス(J)、藤川球児(F)、久保田智之(K))のイニシャルをとって呼ばれた。

JFK以降、他チームでも終盤を任せる投手3人のイニシャルをとって、その継投に名前をつけ始めた。
有名なのは千葉ロッテマリーンズのYFK(薮田安彦 (Y)、藤田宗一 (F)、小林雅英 (K))

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