教育資金を準備する3つの方法

FP

ライフプランを考えた時に、3つの大きな必要資金があります。
それが「教育資金」・「住宅取得資金」・「老後資金」です。

「教育資金」は子どものライフステージに合わせて資金を準備する必要があります。
その資金を用意するために利用できる制度が3つあります。

それが、

  • こども保険(学資保険)
  • 教育ローン
  • 奨学金制度

です。

それぞれどういったものなのか、以下、内容をまとめました。

こども保険

こども保険には、
資金を用意する目的の「貯蓄機能」と、
もしもの時に備えた「保障機能」の二つの目的があります。

売り出されているこども保険には、それぞれに特化した「貯蓄重視型」や「保障重視型」などがあります。

「貯蓄機能」としては、
満期が来た時に、満期保険金を受け取れたり、
入学の際に祝い金を受け取れたりする内容が含まれています。

「保障機能」としては、
契約者である親が死亡した場合に、以後の保険料の支払いが免除されたり、
保険期間が終わるまで育英年金が支払われたりする内容が含まれています。

「保障機能」には、「万が一に備える」という保険の本来の意味が含まれている気がします。
「貯蓄機能」については、私の感想としては、「保険と貯蓄は別」と考えた方が良いと思います。

「貯蓄は貯蓄、保険は保険、混ぜるな危険」とおっしゃっているYouTuberがいらっしゃいましたが、最もだと思います!

教育ローン

教育ローンは、その名のとおり、教育を目的としてお金を借りることですね。
民間のローンもありますが、公的な機関である「日本政策金融公庫」が貸し付けている「教育一般貸付」というものがあります。

「教育一般貸付」には、世帯年収の制限など色々条件があります。
なお、世帯年収については、子どもの数によっても異なります。

融資限度額 : 上限350万円
金利 : 固定金利
返済期間 : 最長15年

このあと紹介する「奨学金制度」も、授業料を支払うためにお金を借りるものですが、教育ローンとの違いは以下の2点があります。

  • 借りる人(お金を返す義務がある人)が違う。
    教育ローンは、親が借りて親が返す。
    奨学金は、学生本人が借りて本人が返す。
  • 奨学金には、学業成績など条件がある。

教育ローンの方が利子は高くなります。
奨学金を借りることができるのであれば、「本人が借りた方が良いのでは?」と個人的には思います。

利子も高いですが、親には早く「老後資金」を貯める必要があります。
自分の将来のことですしね^^

奨学金制度

奨学金制度には「貸与型」と「給付型」があります。

「貸与型」は将来返す必要がありますが、
「給付型」はその名のとおり、返済不要です。

また、返す必要のある貸与型には、
利息がない「第一種奨学金」と、
利息付で返す「第二種奨学金」があります。

利息付の「第二種奨学金」の方が、本人の学力や家庭の収入などの基準がゆるく設定されています。

また、2020年4月より、「高等教育の修学支援新制度」が始まりました。

本人の「進学意欲があれば、家庭の経済状況に関わらず、大学、短期大学、高等専門学校、専門学校に進学できるチャンスを確保」するという制度です。

高等教育の修学支援新制度(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/index.htm

まとめ

教育資金を用意する仕組みが3つあります。

  • こども保険
  • 教育ローン
  • 奨学金制度

資金を用意する目的で「こども保険」を利用するのは、個人的にはあまり良い考えではないと思います。
「貯蓄は貯蓄、保険は保険、混ぜるな危険」です!

「教育ローン」を利用してまで資金を借りる必要があれば、ぜひ「奨学金制度」を利用しましょう!


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